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映画の言葉『交換ウソ日記』黒田希美のセリフより

「今は無理でも 必ずできる日は来るよ」

交換ウソ日記
©2023「交換ウソ日記」製作委員会
映画の中の何気ない台詞が、
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
そんな、映画の中の言葉を紹介します。

今は無理でも
必ずできる日は来るよ

By 黒田希美

『交換ウソ日記』より

「なんでもいいよ」
空気を読みすぎて、「周りにあわせる」選択をとった結果、つい出てしまうこの一言。決して投げやりな訳ではないけれど、自分の気持ちを「ない」ことにしてしまい、悶々としてしまうことはありませんか?

映画『交換ウソ日記』は、そんな不器用な性格の黒田希美(桜田ひより)と、思ったことはすぐに口にするド直球な性格の瀬戸山潤(高橋文哉)という、真逆な性格の高校生二人が、ある勘違いをきっかけにヒミツの交換日記を始める青春ラブストーリーです。勘違いから始まった交換日記で、希美は本当のことを言えないままやりとりを続けてしまいます。

そんな周りの空気を読みすぎて「なんでもいいよ」とばかり言っていた希美ですが、ド直球に言葉をぶつける瀬戸山と言葉を交わすなかで、初めてしっかりと自分の意見を伝えられた、ある言葉があります。

「今は無理でも 必ずできる日は来るよ」

ある日の帰り道、家庭の事情でサッカー部を辞めてしまったことを「どうしようもない」と言う瀬戸山に、希美はこう伝えたのでした。

意見を聞かれたときに、ついつい「なんでもいいよ」と言ってしまう希美に共感する人は多いのではないでしょうか。それは、場が乱れることを不安に思ったり、周りに合わせるのが正しいと考えたりするからこそ、素直な気持ちを言葉にするのを楽しめないのかもしれません。

自分の気持ちを言葉にして、相手にぶつけるのは勇気がいる。でも、伝えたい本当の気持ちがあるなら、自分を信じて一つ一つ言葉にしていけば、相手とのコミュニケーションをもっと楽しめる自分に出会えるはず。

ヒミツの交換日記には、「言葉にして伝えること」のワクワクが沢山詰まっています。ぜひそのワクワクを、二人と一緒に感じてみてください!

PINTSCOPEでは隔週で「映画の言葉」をお届けしています。
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INFORMATION
『交換ウソ日記』
出演:高橋文哉 桜田ひより 茅島みずき 曽田陵介 齊藤なぎさ / 板垣瑞生
原作:櫻いいよ「交換ウソ日記」(スターツ出版文庫)
主題歌:「ただ好きと言えたら」KERENMI & あたらよ(A.S.A.B)
監督:竹村謙太郎
脚本:吉川菜美
音楽:遠藤浩二
配給:松竹

全国公開中
公式Twitter: @koukan_usonikki
公式Instagram: @koukan_usonikki
公式TikTok: @koukan_usonikki
©2023「交換ウソ日記」製作委員会
高校二年生の希美は、ある日移動教室の机の中で、「好きだ。」ただひと言、そう書かれた手紙を見つける。
送り主は、学校イチのモテ男子・瀬戸山。イタズラかなと戸惑いつつも、返事を靴箱に入れたところから、ふたりのヒミツの交換日記が始まる。そんな中、実はその手紙や交換日記が親友宛てのものだったことが判明。勘違いから始まった交換日記だったが、本当のことが言い出せないまま、ついやり取りを続けてしまう。
いつも空気を読みすぎてしまう、話し下手な希美は、自分とは真逆の思ったことをはっきりと口にする、ド直球な瀬戸山を最初は苦手に思っていたが、彼を知るうちに惹かれていく。その一方で、打ち明けるきっかけをどんどん失っていき事態は思わぬ方向へ…
ウソから始まった、切ない片想いの行方は―!?
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