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「願望が映し出された夢」と 「絶望が続く現実」の狭間で、私たちが選びとるべきこと

成田凌×片山慎三監督 インタビュー

「願望が映し出された夢」と
「絶望が続く現実」の狭間で、私たちが選びとるべきこと

Sponsored by 『雨の中の慾情』
「こういう自分だったらいいのに」という理想と、いま目の前にある現実。そのギャップを埋めようともがくことは、自分を認識していく苦しい過程でもあります。だからこそ、そこに対峙していく人の姿を映画の中に観た時、目が離せなくなってしまうのかもしれません。
漫画家・つげ義春の短編作品を起点に、3人の男女の出会いと、複雑に絡まっていく数奇な運命を描き出した映画『雨の中の慾情』(公開中)。今作は、逃げ場のない現実と、自分の理想が投影された夢の狭間を彷徨い続ける主人公の姿を通して、ひとりの人間が持っている切実な願いや愛、そしてそれを奪ってしまう戦争の残酷さを描き出しています。
約1ヶ月間に渡る台湾でのオールロケで撮影された今作。主人公の義男を演じた成田凌さん、そして片山慎三監督に、台湾の土地から得たインスピレーションについて、夢と戦争の狭間で揺れ動いた主人公に託した思いについて、お話を伺いました。
成田凌×片山慎三監督 インタビュー

金門島を訪れて生まれたアイデア

今作は日台共同製作であり、撮影も台湾に約1ヶ月滞在して行われました。今年の「台北金馬映画祭」でも上映され、11月11日に行われた舞台挨拶では400席あるチケットが即時完売するなど大反響でしたが、出席された成田さんは、現地の空気をどのように感じましたか?

成田熱気を感じましたね。この映画を、映画を好きな人たちが観に来ているんだな、片山監督の新作として興味を持ってくださっているんだな、ということが伝わってきました。舞台挨拶の時も、中に入ったら「わー!」っと観客の皆さんが拍手で迎えてくれて、質疑応答でもたくさん手を上げてくださいました。

撮影現場でも感じていましたが、すごく思いやりにあふれているといいますか、温かく迎えてもてなしてくださる方たちが多いんですよね。

今作は、「ねじ式」などで知られる漫画家・つげ義春さんの4つの短編作品を起点に、3人の男女の出会いと、複雑な運命を描いたラブストーリーです。60〜70年代の日本を舞台としたつげ義春作品を台湾で撮影したことによって、現実と虚構の狭間を彷徨うような、映画ならではの世界観を映し出していました。

©2024 「雨の中の慾情」製作委員会

台湾のスタッフと共同で行う撮影現場はどんな雰囲気でしたか?

片山作品のことを考えて積極的に動いてくださるので、とても撮影しやすい現場でした。例えば、車を走らせながらロケハンしている際、「あそこで撮影できますか?」と台湾のスタッフに聞くと、だいたい「大丈夫ですよ!」となるんです。全てが“ロケ場所候補”と思いながら探すことができましたね。田舎の地域だったので撮影しやすかったのもあるかもしれないですけど。

©2024 「雨の中の慾情」製作委員会

対応がフレキシブルで、日本では法的に難しいことが、台湾では可能になることも多かったそうですね。片山監督も「僕は直感的な人間だから、場所から得たインスピレーションを持って撮影に臨めるのは、大変ありがたかったです」とコメントされていました。

片山はい。車を走らせるシーンの撮影も、とてもスムーズで。日本だと、車が走っているカットを撮る時は、ナンバープレートを付け替えると道路交通法違反になってしまうんですが、台湾は付け替えて走らせることが可能なんです。

牽引といって、撮影する車を別の車で引っ張り移動させて行う撮影でも、日本では引っ張られる方の車はタイヤを浮かさないといけないのですが、台湾では、地面にタイヤがついた状態で車を引っ張ることができる。いろいろと撮りやすかったですね。

©2024 「雨の中の慾情」製作委員会

片山監督は現場に入ってからも新たなアイデアが思い浮かぶことが多く、時に脚本を修正しながら、その場でカットを追加し、急遽撮影することもあったそうですが、成田さんはそうした片山監督の発想を現場で目の当たりにされて、いかがでしたか?

成田楽しいですよ、やっぱり。段取り、テスト、本番という撮影までの過程をひとつとっても、片山監督がいろんなことを思いつかれるです。取り組むたびに作品が良くなっていくというのは、ワクワクしました。

あと、どういう状況でこのセリフを言うのか、現場に行かないとわからないこともあって。例えば、脚本では“ベッドの上で福子と義男が未来の話をする”と書いてあるシーンが、いざ現場に行ったら、謎の空間にバスタブだけが置かれていて、「あ、ここで撮るんだ」となったり(笑)。現場に行かないとわからないワクワクみたいなものは、ずっと感じていました。

『雨の中の慾情』場面写真
©2024 「雨の中の慾情」製作委員会

成田さん演じる義男が、中村映里子さん演じる福子を探して疾走するシーンも、片山監督が現場でアイデアを思いつき、追加で撮影したそうですね。

片山毎シーン考えていたものと違うものになっていく、変化していくことを、僕も楽しんでやっていましたね。成田さんも、撮影現場に来て、何かを感じて反射的に取り入れる、表現するということを徹底してやってくれたので、僕はすごく嬉しかったです。

『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』(2012)にも携わった、台湾の陳新發さんがエイジング(質感)を仕上げた義男の部屋や、ポン・ジュノ監督『TOKYO!』(2008)で片山監督と現場を共にした磯貝さやかさんの手がける美術セットは、幻想的な世界観をつくり上げていましたね。

『雨の中の慾情』場面写真
©2024 「雨の中の慾情」製作委員会

台湾という異国での撮影も含め、そうした景色やセットの中に立つことは、役を掴む手がかりにもなりましたか?

成田そうですね。台湾に1ヶ月滞在しての撮影だったので、贅沢な時間でした。宿から現場に行って、また宿に帰るので作品のことだけを考えていられるし、泊まってる宿から一歩外に出たら、作品の世界や空気がすぐ目の前にあるというのは、すごいことだなと思いました。そこに存在している空気だけで十分でしたね。

映画では前半、義男と福子が数奇な運命を辿るラブストーリーが描かれますが、ストーリーが進むにつれて「実は義男は戦争に参加していて、福子との物語は義男が見ていた夢だった」ということが明らかになります。

成田凌×片山慎三監督 インタビュー

片山監督は、映画のシナリオハンティングで訪れた台湾の金門島で、「戦争」と「夢」というキーワードを考えたそうですね。

片山台湾で撮影することは決まっていたのですが、僕は台湾に行ったことがない状態で脚本をつくっていたんです。

今作は、『ガンニバル』(2022)で片山監督とご一緒した大江崇充さんが、脚本協力として参加されています。

片山はい。その脚本をもとにいざ台湾に行ってみると、この作品をここで撮るためには、脚本の世界観をよりつくり込まなきゃいけないなと感じました。現実を舞台にした話ではありましたが、もっと誰かの頭の中を覗いてるような、現実とは別次元の世界をつくり込まないと、観る人が迷うんじゃないかなと。

当初の脚本では、架空の街である「北町」から「南町」に向けて川が流れているという描写があったんです。でも、実際に行くと台湾は川が少なくて、まずその時点で頭を悩ませ始めて(笑)。そんな中で、シナハンの候補地のひとつだった金門島に行きました。

成田凌×片山慎三監督 インタビュー

金門島は、台湾島よりも中国大陸の近くにあり、最も近い場所ではその距離が数kmしかないため、1949年の中台分裂以降、戦いの最前線となってきた場所です。様々な軍事施設が当時のまま残され、戦地としての歴史を刻む場所でありながら、多くの人が訪れる観光地にもなっていますね。

片山島を巡っていると、砲台跡や軍の基地があったり、道路には軍隊の車が何台も走っていたりと、緊張感があるんです。そういう光景を眺めながら、映画の中に取り入れられないかなと、漠然と思い始めて。

金門島に滞在した夜、夕飯のステーキを食べながら、プロデューサーの厨子(健介)さんに「戦争を描くのはどうですか?」と話をしました。

片山監督は今作に、「ラブストーリー」と「別れ」というテーマを据えていたそうですが、そこに「戦争」と「夢」という新たな視点が加わることで、映画がどのような可能性を持つと期待したのでしょうか。

片山主人公の義男が、どんなふうに福子と出会って恋愛関係になっていくのか、そこがこの映画では重要だなと思っていたんです。何回か会ううちに好きになるとかではなく、早い段階で彼女に惹かれるような、強い結びつきがあるべきだと。

そう考えると「特別な状況」が必要となる。戦時中を舞台にすることで、そこが立ち上がってくるのではないかと。あとは、「エロス(生)」と「戦争(死)」を組み合わせて描いた映画をあまり観たことがなかったので、描いてみたいと感じました。

成田凌×片山慎三監督 インタビュー

多少気分が悪くなっても、描くべきだと思った

成田さんは、「自分の願望を映し出した夢」と、「恐怖と絶望が続く現実」、二つの世界で生きる義男を演じました。東京国際映画祭上映後の質疑応答の中で、役を捉えていく過程として、「義男がどんな走り方をするのかについて、監督と意見が一致したので、そこで完成したような気がした」とコメントされていましたが、今作では、そうした身体的な表現から向き合っていくことも多かったのでしょうか?

成田そうですね。衣装合わせの時に、片山監督が、「義男さんは肘を曲げない走り方だと思うんですよね」っておっしゃっていて。

それを、“ただ動作”の話として捉えるのではなくて、「肘を曲げないで走る人、ということは…」と、自分の中でどんどん人物像を広げていったら、いろんなシーンでの義男と繋がっていったんです。なるほどと合点がいった瞬間でした。

成田凌×片山慎三監督 インタビュー

“撮影の中で印象に残ったシーン”として、戦場にいた義男が病院で目を覚まし、自分が手と足を失っていることに気づくシーンも挙げていらっしゃいましたね。

成田あのシーンは、本当に難しかったです。どうしようか…と悩んでいる時に、片山監督に相談したら、「頭を打ち付ける感じですかね」と提案してくださいました。全てのシーンで、そうしたセリフと身体の動きのバランスについて考えました。

あとは、「夢と現実」のバランスというか、義男がどれだけ「これは夢だ」「これは現実だ」という「自分の置かれている世界」を理解しているのかについても考えましたね。そして、それがどの程度、夢に反映されているのかも。

義男の“明晰夢(自分は夢を見ている状態である、と自覚して見る夢のこと)”の中に、どれだけ戦場にいる現実が入り込んでくるのか、ということですね。

『雨の中の慾情』場面写真
©2024 「雨の中の慾情」製作委員会

成田はい。義男が「これは夢なんだ」と理解して過ごしている方が切ないけれど、あんまり出しすぎない方がいいかなとか。その配分については、片山監督と相談しながら進めました。

「意識と無意識」「セリフと身体」「夢と現実」と、全てのシーンにおいて、たくさんの選択肢がある中から、それぞれのバランスを考えて選択しなければいけないということが常にありましたね。

成田凌×片山慎三監督 インタビュー

例えば、夢のパートに出てくる尾弥次(竹中直人)は杖をついていますが、現実では、戦争によって義男が手足を失っています。そうした、義男が頭の中で“つくり変えている”部分というのは、片山監督はどのような意図で入れていったのでしょうか?

片山頭の中にある“見たい”イメージの記憶と、目の前にある現実のギャップ。それをどう埋めていくかというのは、 “死んでいく”ことをどう描くか、自分をどう認識していくかの過程でもあると思っていました。だから、義男が現実をつくり替えている部分を考えていく作業というのは、やりがいがありましたね。

物語が進み、戦場にいる義男の状況が明らかになるにつれて、登場人物が「夢と現実」で2つの役割を担っていることがわかりますし、「あれはそういう意味だったのか」と伏線が回収されていく構成になっています。だからこそ、夢の中に義男の切実な願いが見えてくるようで、胸が苦しくもなりました。

『雨の中の慾情』場面写真
©2024 「雨の中の慾情」製作委員会

片山そういう湾曲した記憶の改竄を行いながら、自分の死を義男がどう受け入れるか、という話なんですよね。福子との別れと、自分との別れをどう受け止めていくのか。

でも、僕はその繋がりがわかっている状態だから、観ていてすごく悲しくなるんですけど、初めて観たらよくわからないかもしれません。「あれ?これどういうこと?」とか「一回病院で助かったんじゃなかったっけ?」と考え始めると、もう迷宮入りですよね(笑)。

成田(笑)。

片山でも、一回観ただけで全てがわからなくても、後から「こういうことだったのかな」と思い返したり、観ている人によって解釈が変わったりするような、そういう位置付けの映画をつくってもいいんじゃないかなと思ったんです。

以前、『さがす』(2022)公開時のインタビューで、片山監督は「描いている人物を通して時代を知ったり、その時のムードみたいなものを作品を観て感じたりしてほしい」とおっしゃっていましたが、今回は、戦争という時代を描くうえで、主人公の義男の姿にどんなことを託していましたか?

片山もし戦争が起きて、戦場に行くか行かないかと迫られることになった時、「周りが行くから自分も行く」と答える若い人が実際は多いのではないかと危惧しているんです。そこで「自分は行かない」という選択をしてほしい。

義男も、戦場には行くけど自分からは積極的に参加できない、参加したくないという人間で。戦争で死ぬというのは、ものすごく悲しい死に方じゃないですか。だからこそ「戦争は恐ろしくて悲しいものだ」という、その恐怖心を観る人に植え付けたいと思っていました。観る人の気分が悪くなったとしても、描くべきだと思いました。

その核心への踏み込み方や描き方が、片山監督の映画だなと改めて感じました。映画の中には、何度か虹のような光が差し込む演出がありました。最後のシーンに登場する虹も、編集作業の終盤で加わったそうですね。

成田最後の虹ですね。

片山福子が去っていくところですよね? 僕は、虹はこの映画の中を漂う義男の魂的なものだと思っていたんです。だから、現実の世界で福子が去っていく時、さりげなく残したかったんですよね。存在したんだ、っていう情報を。

「義男がここにいた方がいいんじゃない?」という、カメラマンの池田さんのアイデアからだったんです。僕も、ちょっと見守ってた、みたいなのが一瞬あってもいいのかなと。

成田凌×片山慎三監督 インタビュー

成田池田さんは、「義男がいなくなって寂しい、というのがいいよね」とおっしゃっていましたね。

映画の中で義男として生きてきた成田さんは、完成した作品をご覧になって、改めて今どのようなことを感じていますか?

成田撮影が順撮り(シナリオの冒頭から順を追って撮影を進める方法)だったのですが、演じながら、“人は変わる”というのを身をもって感じていたんです。最初の義男と最後の義男と、全然違う人になっているように感じました。

弱いんだか、強いんだかわからないけど、そこも含めた義男の愛おしさを、僕は観るたびに感じるようになっています。義男がいなくなる寂しさみたいなものが、この映画に残っているといいなと思います。

成田凌×片山慎三監督 インタビュー

成田凌、片山慎三監督の「心の一本」の映画

最後に、お二人にとっての「心の一本」の映画を教えてください。

片山一本…。

例えば、最近ご覧になった映画の中で、心に残っている作品などはありますか?

片山最近何観たかな。

成田お忙しいですもんね。

片山ちょっと考えるので、よかったら先に。

成田僕は、『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』(1995)ですね。

『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』は、列車の中で偶然出会った男女の恋模様を、お互いの人生観や価値観などが見え隠れする、二人の自然な会話を軸に描いていくラブストーリーですね。

成田前に観たことがあったんですけど、最近また確認するために観ました。ずっと会話をしているような、長回しの作品を何か観たいなと思ったんです。「一個一個のセリフが洒落てるなあ」とか、やっぱり最高でした(笑)。

観返したくなるきっかけがあったのでしょうか?

成田最近いろんな仕事をやらせていただいて、とてもありがたく楽しいんですけど、訳がわかんなくなる瞬間もあって。なんていうんだろうな、「演技とリアルってなんだろう?」と考えたり。

その狭間みたいなところの表現って、どういうものがこれまでにつくられているんだろうということが気になって。だから、長回しや会話で見せていく『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』は、参考になりましたし、改めて素敵な作品だなと感じましたね。

片山僕は、最近だと『エイリアン:ロムルス』(2024)観ました。

『エイリアン:ロムルス』は、リドリー・スコット監督の傑作映画『エイリアン』(1979)のその後を舞台に、エイリアンの恐怖に遭遇した若者たちの運命を描いたSFサバイバルスリラーですね。

成田そういえば、監督、『君たちはどう生きるか』(2023)をめっちゃ観たっておっしゃってませんでした?

片山あ、そうそう、3回くらい観ました。

成田観てますね(笑)。

『君たちはどう生きるか』は、宮崎駿監督の『風立ちぬ』(2013)以来となる長編映画で、太平洋戦争末期に母親を空襲で亡くした少年が、疎開先の新居近くで廃墟となった塔を見つけ、幻想的な世界へと足を踏み入れていくストーリーです。

片山今回の映画、『君たちはどう生きるか』っぽいところ、ちょっとないですか…?

『雨の中の慾情』ですか? 確かに、戦時中であることや、夢と現実を彷徨うような描写など、重なるようにも感じます…。

片山僕は、今回の映画を撮った時はまだ観る前だったんですけど、何度も観ているうちに、途中からそう感じるようになって。『君たちはどう生きるか』は本当にいい映画ですよ。すごいですよ。観て良かったと思う作品でしたね。

成田凌×片山慎三監督 インタビュー
FEATURED FILM
貧しい北町に住む売れない漫画家・義男(成田凌)。アパート経営の他に怪しい商売をしているらしい大家の尾弥次(竹中直人)から自称小説家の伊守(森田剛)とともに引っ越しの手伝いに駆り出され、離婚したばかりの福子(中村映里子)と出会う。艶めかしい魅力をたたえた福子に心奪われた義男だが、どうやら福子にはすでに付き合っている人がいるらしい。伊守は自作の小説を掲載するため、怪しげな出版社員とともに富める南町で流行っているPR誌を真似て北町のPR誌を企画する。その広告営業を手伝わされる義男。ほどなく、福子と伊守が義男の家に転がり込んできて、義男は福子への潰えぬ想いを抱えたたま、三人の奇妙な共同生活が始まる……。
©2024 「雨の中の慾情」製作委員会
監督・脚本:片山慎三
原作:つげ義春『雨の中の慾情』
脚本協力:大江崇允
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
PROFILE
俳優
成田凌
Ryo Narita
1993年生まれ、埼玉県出身。2014年「FLASHBACK」(フジテレビ)で俳優デビュー。2018年、映画『スマホを落としただけなのに』『ビブリア古書堂の事件手帖』で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2019年、『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』などの演技が評価され、第93回キネマ旬報ベスト・テンや第44回報知映画賞ほか数々の助演男優賞を受賞。主演を務めた『カツベン!』では、第74回毎日映画コンクールで男優主演賞を受賞。以降、『窮鼠はチーズの夢を見る』(20)『まともじゃないのは君も一緒』(21)『街の上で』(21)『くれなずめ』(21)『ちょっと思い出しただけ』(22)ほか、多数の映画・ドラマに出演。近作に「1122 いいふうふ」(24/Amazon Prime Video)「降り積もれ孤独な死よ」(24/読売テレビ・日本テレビ)、映画『スマホを落としただけなのに 〜最終章〜 ファイナル ハッキング ゲーム』(11月1日公開)ほか。12月20日には映画『【推しの子】-The Final Act-』の公開が控えている。
監督
片山慎三
Shinzo Katayama
1981年生まれ、大阪府出身。ポン・ジュノ監督作『TOKYO!』(08)『母なる証明』(09)、山下敦弘監督作『マイ・バック・ページ』(11)『苦役列車』(12)『味園ユニバース』(15)ほか多くの作品に助監督として参加し、2018年に自費で製作した『岬の兄妹』(19)で長編映画監督デビュー。同作は全国6館から50館以上へ拡大公開し、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018国内コンペティション長編部門優秀作品賞・観客賞、第41回ヨコハマ映画祭新人監督賞、第29回日本映画批評家大賞新人監督賞ほかに輝いた。「そこにいた男」(20)「さまよう刃」(21/WOWOW)等を経て、2022年には長編映画2作目となる『さがす』を発表。同作では日本映画監督協会新人賞、第47回報知映画賞監督賞、第14回TAMA映画賞 最優秀新進監督賞を受賞した。さらに、「ガンニバル」(22/ディズニープラス)がアジア各国で大ヒットとなり、シーズン2の制作が決定。ヨン・サンホ監督が脚本と製作総指揮を務める「ガス人間」(24/Netflix)の演出を担当することも発表された。
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