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https://tiget.net/events/320580
「静寂に耳を傾け、静寂を鳴らそう」
GWも終わり初夏の訪れを感じる2024年5月19日に、東京の東中野駅近くにある「Space & Cafe ポレポレ坐」にて、PINTSCOPEトークイベント第2弾「Listen to the silence, let it ring on」を開催いたしました。
会場は、ドキュメンタリーを中心に上映するミニシアター「ポレポレ東中野」が運営するイベントスペースで、普段はカフェとしても営業しています。(キーマカレーを始め、フード&ドリンクが美味! 映画を観た後に余韻を味わえる空間です)
そんな映画を感じられる素敵な会場に、日曜日の夜にもかかわらず、多くの人が集まってくださいました。
開演はPINTSCOPE編集長・小原の挨拶から始まりました。PINTSCOPEが昨年からオフラインイベントを始めたきっかけや、第2弾となる今回のイベントのゲストにHomecomingsの福富優樹さんとアニメーション監督の山田尚子さんをお迎えした理由などが語られました。
また、福富さんがPINTSCOPEで綴ってくださっているコラムのように、映画を真ん中に、日々の生活の中で自分が何を感じ、考えているのかを見つめられる時間にしたいということも語られました。
そしていよいよ、皆さんの拍手に迎えられ、山田監督と福富さんが入場。(お二人も拍手をしながら登場!)
まずは自己紹介ということで、お二人からご挨拶。トークイベントは慣れていないので緊張しているけれど、開催できて嬉しいとの言葉に、会場の期待感は高まります。
お二人のもとにドリンクが運ばれ、福富さんの音頭で皆さんと「かんぱ〜い」! 美味しいドリンクを飲みながらのトークが始まりました。
福富さんが「今トークイベントをするなら山田監督とお話したい」と思った理由や、それを受けて山田監督がどう感じられたのかが語られ、そのままお話はお二人の出会いとなった『リズと青い鳥』へとつながります。
自分たちの大事にしてきたものが、誰かに届く体験
Homecomingsが主題歌を担当した山田監督の長編アニメーション映画『リズと青い鳥』は、2018年4月に公開されました。
山田監督から依頼の希望をされたそうで、山田監督とHomecomingsの楽曲の出会いやHomecomingsが初めて映画の主題歌を手がけることとなった「Songbirds」の創作の過程など、お二人が「好きなもの」「大切にしたいもの」を共有し、信頼関係を築きながらつくられたことが語られました。
お二人のエピソードの中には、三条や六地蔵、修学院、出町柳、京都中華、左京区カルチャーなど、京都の街の名前やカルチャー、そしてお二人が好きな音楽やバンド、映画が登場し、お二人の生活や体験の一端に触れることができ、お客さんも嬉しそうな表情。
トークでは、お二人の記憶に残る、ある飲食店についても熱く語られました! オススメのメニューは聞いてるだけで美味しそうです…。(京都に行った際には、ぜひ足を運んでみたい!)
その後、東京でも創作をされるようになった現在のお二人の生活と、ものづくりに話題は進みます。
観客を、信用しています
今回のイベントのタイトル「Listen to the silence, let it ring on」は、PINTSCOPEが大事にしている「映画と自分との対話」を知った山田監督がご提案くださいました。
そこに込めた想いから、今のお二人がものをつくる際に、どんなことを考えているのか、大事にされているのか、また、作り手として個人として、どうありたいのかなどをお話いただきました。
作品を通して感じていたことが、お二人の言葉として語られることで、よりはっきりした輪郭となり、作品を深められる時間となったのではないでしょうか。
山田尚子監督と福富優樹の「心の一本」の映画
イベントはいよいよ後半戦へ。
PINTSCOPEでは、毎回「心に残る一本」の映画体験について語っていただいています。
お二人にも、「心の一本」の映画とそのエピソードをご紹介いただきました。
また、今回それぞれが紹介した映画を初めて観たというお二人にも、その感想を語っていただきました。
どんな映画体験だったのかを知りたい方は、ぜひイベントのアーカイブ配信をご覧ください。また、作品が気になった方はご紹介くださった映画をぜひご覧ください。
参加者の皆さんの「心に残る一本」の映画体験
イベントでは、山田監督と福富さんだけでなく、参加してくださった皆さまの「心に残る一本」の映画体験をお話しいただく、お話し会を催しました。
事前に募集したところ、たくさんの方にエピソードをお送りいただきました。皆さま、貴重な体験をご共有いただき、ありがとうございます。
全てご紹介したかったのですが、今回は編集部が厳選した4人の方にお話しいただきました。
体験当事者が直接語ってくださる三者三様の映画体験は、どれも大変面白く、「そういう感じ方があるのか!」「そうそう、私もそうだった…」と、映画を通して交わることができた感覚に。一度観たことがある作品でも、他人を通して改めて知ることで、違った見え方がしてくるのは映画の面白さのひとつですよね。
皆さまにお送りいただいた「心の一本」の映画体験は、こちらの記事でご紹介しています。どのエピソードも素晴らしいものばかりでしたので、ぜひご覧くださいませ。
歌にしておけば、忘れられないでいられるだろうか
イベントが終わりに近づくにつれ、なぜかソワソワする山田監督と福富さん…!?
なんと、お二人は今日の日のために「ボーナストラック」をご準備してくださってたのです!! お二人からの思いがけないプレゼントで、会場のグルーヴはマックスに……。
どんなプレゼントが贈られたのかは、ぜひイベントのアーカイブ配信で確かめてみてください。
「あっという間の2時間だった。また開催したい!」
最後に、山田監督と福富さんから感想が語られ、イベントは終了!
映画を真ん中に、顔も知らない同士が同じ空間に集ったイベントは、皆さんにとってどんな時間となったのでしょうか?
感想もたくさんいただいておりますので、後日まとめてご紹介します。ぜひPINTSCOPEのSNSをフォローして、お楽しみにお待ちくださいませ。
イベントのアーカイブを配信中!
今回レポートした、PINTSCOPEトークイベント第2弾「Listen to the silence, let it ring on」のアーカイブ配信が開始いたしました!
配信期間中は何度でもご覧になれる、お得なコンテンツになっています。ぜひ、自分の好きな場所、好きな時間でイベントをお楽しみください。
イベント会場でも販売していた、こちらのトートバッグは、オンラインPINTSCOPEショップでも購入できます!
大きい映画パンフレットも入る、映画館に持っていきたいトートバッグです!
映画を真ん中に、感じ、考える
今後もPINTSCOPEでは、映画を真ん中に感じ、考える体験を、多様なコンテンツで届けていきます。
オフラインイベントも行っていきますので、ご興味のある人はぜひ次回ご参加ください!
トークイベント第2弾にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!