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みんなで、まだ「描かれていないマイノリティ像」を探る
(東京都世田谷区太子堂4丁目1−1 キャロットタワー)
映画・ドラマを囲みながら、視覚障害者のキャラクター像について、みんなで考えるイベントの「みんなでマッピング編」を開催いたしました。
今回は、11月に行われた「みんなでトーク編」に引き続いてのイベントとなります。
前回浮かび上がった、映画・ドラマに登場する「視覚障害者のステレオタイプ」にそって、実際の作品をみんなでマッピングし、そこから浮かび上がってくる「描かれていないマイノリティ像」を考えてみようというワークショップです。
参加者には、前回から参加している人だけでなく、今回が初めてという人も多くいました。また、映画はあまり観ないけれどワークショプのテーマに惹かれた人や、友人に「このイベントに参加してみたら?」とオススメされた人、映画業界で働いている人などがおり、様々な視点でイベントに興味を持って集まってくださったようです。
まずは、企画発案者である永尾真由さんから、前回の振り返りと今日のイベントの流れの説明とともに、「ただマッピングをするだけでなく、みんなで作品へのモヤモヤや想いなども話し合いながら進めていきたい」とお話がありました。
いよいよワークショップが開始!
2つのグループに分かれて、まずは自己紹介。その後、前回のイベントで浮かび上がった、映画・ドラマに登場する「視覚障害者のステレオタイプ」のひとつ「特殊能力ある↔︎なし」などのテーマで、実際の作品をリストを見ながらみんなでマッピングを行いました。
「映画の中の視覚障害」事前リストはこちら
自分が観ていない作品については、グループの中の観ている人の説明を聞いて「ならばここかな?」と配置したり、「特殊能力とは?」「マッピングの基準を何とするか?」などを話し合ったりしながらみんなで進めていきます。知らない作品に触れる機会にもなるので、「面白そう!ぜひ観ていたい」と作品への興味がわいた人も多かったようです。
一通りマッピングが終わったところで、グループごとにマップを見ながら「まだ描かれていない視覚障害者像」について考え、最後に発表を行いました。
マッピングを行う中で、だんだんと「まだ描かれていない視覚障害者像」が浮かび上がってくるだけでなく、初めて会ったもの同士でも、映画・ドラマを真ん中に置くことで、議論をこんなに深められるんだとわかったことも得難い経験となりました。
〈みんなから届いた声〉
ワークショップ 感想
12月8日に開催された「目の見える人、見えない人が映画・ドラマ体験を語り合うワークショップ~『座頭市』から『恋です! ~ヤンキー君と白杖ガール~』まで〜」のみんなでマッピング編に参加され、感想をお寄せいただいたみなさんの声をこちらに掲載します!(PINTSCOPE編集部で厳選し、掲載させていただいております)
ご参加いただき、ご感想をお寄せいただいたみなさん、ありがとうございました。
帰宅後にふと思ったのは、「映画ジャンル」で分けても何か発見できるのではないかと思いました。「アクション」「サスペンス」「恋愛」など、ジャンルに偏りはあるのか?聴覚障害者のキャラクターはなんとなく「恋愛」映画が多い気がして、一方で視覚障害者の恋愛映画は比較すると少ないような?少ないならそれは何が要因として考えられるのか?など。 解散後も、自分が知らないうちに受容してきた偏見にはどんなものがあるのかなどを考えてしまう、刺激的なワークショップでした。
印象に残ったことは、手術を通して「見えるようになった」ことをハッピーなことと捉えるのはステレオタイプなんじゃないかと議論したことです。見えるようになったことで悪い部分も見えてしまうという考えは、私は持っていなかったなと感じました。