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ヴェルクマイスター・ハーモニー

ヴェルクマイスター・ハーモニー

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あらすじ

すべては、 “クジラ"が見ていた・・・。 雪も降らず、霜のほかには何も覆うものがない、ハンガリーの田舎町。
ヴァルシェカ・ヤーノシュは、天文学を趣味に持つ郵便配達だ。彼は靴職人の工房に部屋を借りている。 仕事と家の往復の中、老音楽家エステルの世話をするのが日課となっている。 エステルは、ピアノのある部屋で日述の記録を続けている。
それは、 “ヴェルクマイスター”という 18 世紀の音楽家への批判のようにも聞こえる。
そんな、ある日、街角に 1 枚の張り紙が・・・。
“夢のよう !” “自然界の驚異!” “世界一巨大なクジラ!” “ゲストスター、プリンス!” そして、夜の街を、巨大なトラックがゆっくり通り過ぎた。
エステル夫人が、ヤーノシュを訪ねて来る。「風紀を正す運動に協力するように、エステルを説得して」 彼女は何かに取り憑かれているかのようだ。
広場に何かが来ているという噂を耳にし、ヤーノシュは広場に向かう。 そこには、トラックとそれを取り囲むように、数え切れないほどの住人達がいた。 トラックの荷台が開く。木戸銭を払い、乗り込むヤーノシュ。そこで目にしたのは“クジラ”だった。 不気味に光るクジラの目。ヤーノシュは、それに魅了される。 また、潜り込んだトラックの中で目にする “グストスター、プリンス"の影。 彼らの目的は何なのか?どこから来て、どこへ向かうのか?
そんなヤーノシュをよそに街中の何かが歪み始める。 いたるところで、炎が上がり、爆発が起こり、群衆が集まる。街中に“破壊”が充満する。

群衆が向かったのは病院だった。そこで彼らが見たものは・・・。 ヤーノシュは、破壊されつくした街を徘徊する。 戦車が動きまわり、廃墟が広がる。ヘリコプターに追跡されるヤーノシュ。なぜ?どうして?
エステルが、病院のヤーノシュを見舞っている。言葉が消えたヤーノシュ。 エステルは広場に向かう。そこには、あの “クジラ”だけが横たわっていた。
その“目”ですべてを見ていたかのように。

作品情報

監督・脚本:タル・ベーラ
原作・脚本:クラスナホルカイ・ラースロー 音楽:ヴィーグ・ミハーイ 編集・共同監督:フラニツキー・アーグネシュ 撮影監督:メドヴィジ・ガーボル
出演:ラルス・ルドルフ、ペーター・フィッツ、ハンナ・シグラ、デルジ・ヤーノシュ

4Kレストア版/2000 年/ハンガリー=ドイツ=フランス/モノクロ/146 分/配給:ビターズ・エンド

2/24(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!

© Göess Film, Von Vietinghoff Filmproduktion, 13 Production
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人生はチョコレートの箱。食べるまで中身はわからない
By ママ・ガンプ
『フォレスト・ガンプ/一期一会』より