PINTSCOPE(ピントスコープ) 心に一本の映画があれば PINTSCOPE(ピントスコープ) 心に一本の映画があれば
それぞれの「島宇宙」から、ちょっとだけ繋がってみる。

奥平大兼×鈴鹿央士×古厩智之監督 インタビュー

それぞれの「島宇宙」から、ちょっとだけ繋がってみる。

映画のような一発逆転の「奇跡」は簡単には起こらないし、必死に頑張っても、目の前の現実はそう都合よく変わってくれない。ただ、立ち止まって周りを見渡してみれば、わかりやすい奇跡ではないけれど、「変化」という奇跡は自分の人生に起こっているのかもしれません。
性格も交友関係も違う、同じ学校の中でも接点を持たなかった三人が“にわかチーム”を結成し、「全国高校eスポーツ大会」の出場を目指して奮闘する姿を描いた、映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』(2024年3月8日公開予定)。学校や家庭に切実な悩みを抱え、その現実に向き合いながらも、自分が熱くなれる瞬間に真摯に向き合っていく高校生たちを映し出します。
これまでも数々の青春映画を世に送り出してきた古厩智之監督は、現代を生きる高校生たちにある種のたくましさを感じると言います。今作でチームメイトを演じた奥平大兼さんと鈴鹿央士さんと共に、自分自身に活力をくれるもの、勝ち負けを越えるものとは何か、お話を伺いました。
奥平大兼×鈴鹿央士×古厩智之監督 インタビュー

オフビートな距離感を描きたい

古厩監督は、『ロボコン』(2003)や『のぼる小寺さん』(2020)など、これまでも若い世代を登場人物とした、数々の青春映画を撮られてきました。今作で「eスポーツ」のチームを結成した三人の関係性にも、今の若者たちが持つムードが、とてもリアルに体現されていましたね。

古厩今回は、実話をベースにした企画から始まっていたので、まず最初に、モデルとなった高校生たちにインタビューをさせてもらったんです。

eスポーツは、IOC(国際オリンピック委員会)にも認められる正式なスポーツ競技ですが、今作で描かれていたのは、「ロケットリーグ」というカーレースとサッカーが融合したゲームでした。取材したのは、その大会に実際に出場した高校生でしょうか?

古厩はい。「全国高校eスポーツ大会」の決勝大会まで進んだ高校生たちだったんですけど、その中で印象的だったエピソードがあって。彼らが大会で東京に出てきた時、1日だけオフの時間があったそうなんですが、その時に「秋葉原に行った」と。「みんなで行ったの?」と聞いたら「それぞれ別々に行って、向こうで姿を見かけたけど、お互いに声はかけなかった」と言うんです(笑)。

奥平・鈴鹿えー!

古厩「声かければいいじゃん」って言ったら、「別に…」って。それが、すごく今っぽいなと僕は感じたんですね。

映画『PLAY!~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』
©2023映画『PLAY!~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会

今作の三人も、家庭や学校での悩みをそれぞれに抱え、その鬱屈した気持ちを共にeスポーツの中で解放する姿が描かれていますが、お互いのプライベートには深く踏み込まないというフラットな関係性でしたね。

古厩今の若い世代を登場人物にした時に、そういうオフビートな距離感が描けたらいいな、と思いました。モデルになった高校生の秋葉原のエピソードも、孤独と捉える人もいるかもしれないけど、彼らは一人で過ごす時間を寂しいとは感じていなくて、普通のこととして受け止めているんですよね。それって、すごくたくましいなと。

普段は、それぞれ自分の「島宇宙」みたいなところにいる高校生たちが、チームを結成したことによって、ちょっとだけ繋がる。それだけで映画になるかもしれない、と思いました。

「島宇宙」って、いい言葉ですね。すごく納得しました。

古厩お。聞いた?(笑)。使っていいかな。

奥平使いましょう。

鈴鹿(笑)。

映画『PLAY!~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』
©2023映画『PLAY!~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会

奥平さんと鈴鹿さんは、秋葉原のエピソードや、自分の「島宇宙」から少しだけ人と繋がるという、今の高校生たちの距離感に共感するところはありますか?

鈴鹿オフの日にお互い声をかけなかったというのは、なんかわかるかも。…仕事関係で仲の良い人でも、あんまりオフの日に会いたくないみたいな。嫌いとかじゃなくて、一人で過ごしてる日に、その人に会うとちょっと仕事モードのスイッチが入っちゃう、みたいな。そういうことはありますね。

奥平確かに、一人でいる時間を悲しいと思わない、というのは僕も同じです。特に、学校みたいなコミュニティの中にいると、空気を読まなきゃいけない、みたいなこともあるじゃないですか。そういうのに疲れてくると、自分一人の空間や時間が大事になってくるのかなと思いました。

eスポーツのチームメイトは、友だちというよりも、同じ目的に向き合う同志や、仕事仲間の感覚に近いのかもしれませんね。映画での三人も、性格もプライベートも異なり、それまでも学校で一度も交わることがなかった、という絶妙な距離感でした。

古厩映画の中で、翔太と達郎が初めて顔を合わせた港のシーンとかも、それが現れてましたよね。ああいうふうに二人が解釈してくれたことは、僕はすごく面白かったですね。

奥平大兼×鈴鹿央士×古厩智之監督 インタビュー

今作では、古厩監督が演技を決めるのではなく、俳優は自由に動き、そこから自然に出てくる芝居を撮影されたそうですね。チームメイトとして挨拶をする二人の、妙に噛み合わない会話やノリが気まずい空気を生み出していて、思わず笑ってしまいました。

古厩どこかちょっと異常な空気ですよね(笑)。

鈴鹿確かに(笑)。

奥平さんが演じた翔太は、学校では“愛されキャラ”として友人に囲まれている一方で、家庭環境には問題を抱え、家では幼い弟たちの面倒を見ていました。そんな彼が、eスポーツと出会うことで変化していく姿を、どのように捉えていましたか?

奥平翔太は、自分が夢中になれるものを見つけたことによって、得るものもあれば、どこかで失うものもあったと思うんです。

©2023映画『PLAY!~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会

奥平その中での成長、ということを考えながら演じていました。内面の変化の仕方も、自分の高校生活を思い出したり。僕も高校生の時からこの仕事を始めたので、そういう意味では、遊ぶ時間や友達と過ごす時間というのは、言い方はよくないですけど失ってしまったものでもあるので。もちろん一方では得たものもある。そこは似ているかなと感じていました。

鈴鹿さんが演じた達郎は、怪我によってバスケットボールを断念し、他人と群れることを避けて過ごしていましたが、「全国高校eスポーツ大会」の開催を知り、出場を目指してチームメンバーを探し始めます。いわば、物語を動かしていく役所ですね。

鈴鹿達郎は、もともとロケットリーグに没頭していたけど、一人の時は、勝つことに執着していた人だったんですよね。でも、翔太や亘(小倉史也)という仲間ができたことで、その考え方や人に対する見方も変わっていったと思います。ロケットリーグに挑戦する意味、という部分も含めて変化の大きな人物だったかなって。

古厩それは今作で大きくウェイトを占めるところでしたね。

©2023映画『PLAY!~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会

映画では、付かず離れずの距離感でチーム力を高めていった三人ですが、東京という日常を離れ、徳島ロケを行なっていた1カ月ほどの期間、キャストのみなさんは、どのようにその特異な関係性をつくっていったのでしょうか?

奥平どうやって話すようになっていったのか、本当に覚えてないんですよね…。

鈴鹿うん(笑)。

古厩え、覚えてないの?

奥平覚えてないんですよ。でも、ラジオみたいに、ずっと二人の声を聴いてたから。

古厩ヘッドステレオで?

奥平そうです。ゲーム越しに二人で話す時間もあったし。今回、ゲームプレイ中の撮影方法が、少し独特だったんですよ。

©2023映画『PLAY!~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会

映画には、オンラインで繋がった状態の三人が、それぞれ自分の部屋でゲームプレイするシーンが何度も出てきますね。

古厩三人が別の場所で同時にプレイしているから、一人称視点の映像を3回ずつ撮影していくんです。例えば、奥平くんが部屋でプレイしているところを撮る時には、鈴鹿くんと小倉くんの音声も別の部屋から飛ばして、カメラを回す。

奥平カメラの前では一人だけど、声のスピード感とかテンションを三人で合わせないといけないから、二人の声を聞きながら一緒に撮るんです。その撮影のことは、すごく覚えていますね。

鈴鹿そうだね。

古厩プレイに対するリアクションのタイミングを合わせるために、最初は僕が声をかけてたんですよ。「ここでシュート!」とか「今、ボールを止めた!」とか。でも、後半は三人から「僕たちもうタイミング覚えてるから、監督いなくても大丈夫です」って言われて。寂しかった(笑)。

鈴鹿(笑)。

奥平現場で撮りながら試行錯誤して、後半はかなり進化していきましたよね。

その過程で、チームの空気感というのが出来上がっていったのですね。

鈴鹿あとは、ご飯を一緒に食べに行ったり。ずっとNewJeansの話をしてたよね(笑)。

奥平小倉さんもNewJeansが好きだから、僕だけ知らなくて。でも二人が本当にずっと話してるから、僕もだんだん覚えてきて。おかげで今、K-POPにはまってます(笑)!

鈴鹿そうなんだ(笑)。今、誰?

奥平僕、aespaが好きなんですよ。

鈴鹿お、はまったんだー!

奥平…っていう話をずっとしてた記憶があります(笑)。それ以外の会話をむしろ覚えてないくらい。

奥平大兼×鈴鹿央士×古厩智之監督 インタビュー

勝っても負けても人生は続いていく

今作ではタイトルに「勝つとか負けるとかは、どーでもよくて」とあるように、eスポーツという「競技」を題材にしながらも、勝負の「勝ち」「負け」以外の面に焦点をあてていますよね。映画を観ながら、そういえばここ最近は、「勝ち組」「負け組」という言葉を聞かなくなったなと感じました。

古厩あぁ、前ほど聞かなくなりましたよね。時代が変わったんでしょうね。

奥平確かに。最終的に行き着くところが、勝つとか負ける以外のものが増えすぎたからじゃないですかね。どっちでもない人が多いし、勝ち負けにこだわらない生き方をしている人が増えたのかなと思いますね。一定数は、こだわる人もいるでしょうけど。

古厩もうずっと不況だしね、社会が(笑)。でも、その中でも生きていかないといけないし。

タイトルにもなっている「PLAY(遊ぶ)」という言葉は、どこから出てきたのでしょうか?

古厩正直、映画としては「勝ち」に焦点を当てる方が楽なんですよ。でも今回は、映画の中で翔太も達郎も家庭に複雑な事情を抱えていますよね。いくらeスポーツを頑張ったって、その生活が劇的に変わるわけじゃないし、日常から抜け出せるわけでもなくて、またそこに帰るんですよ。

「じゃあ、やる意味ってあるの?」って思うかもしれないけど、熱中しているその瞬間は本当に生き生きできたり、隣には、同じ目的を持つ仲間がいてくれたりする。それは、生きる価値に繋がるんじゃないかと。そういうことを描けたらと思って、タイトルに込めました。ゲームも「プレイする」と言いますしね。

「奇跡は簡単に起きない」現実も含めて、青春や人生をどう描くのかと。

奥平大兼×鈴鹿央士×古厩智之監督 インタビュー

奥平大会のあとに翔太が出した答えは、根本的な何かを解決するわけじゃないと思うんです。でも、なんかちょっと清々しい気持ちになりました。失うものもあったけど、それを経て翔太の中に残ったものは確実にあったなと。それを具体的な言葉で表すのは難しいんですけど。

鈴鹿達郎は、バスケットボールで怪我をする前から、ずっと勝ちを求めていた人だけど、eスポーツの大会を通して、それ以外のものが見つかった気がします。一方で、大会が終わった後の三人が、徳島でずっと仲良いのかといったら、意外とわからないよなと思うんです。学校でまた会った時に、話しかけるのかなって。

奥平うん。確かに、eスポーツをやる関係だったから、繋がることができた三人だと思うし。

みなさんは三人のように、10代の頃に熱くなれたもの、その時間が今の自分に繋がっているなと思える存在はありますか?

奥平大兼×鈴鹿央士×古厩智之監督 インタビュー

鈴鹿僕は部活ですね。バトミントン部で、岡山の高校卒業までやっていました。

奥平へー。

鈴鹿熱中してました。厳しい部活ではなかったですけど、みんな仲が良くて、「県大会に行こうね」とか話しながら、楽しくやっていました。でも、意外と記憶に残っているのは、試合で勝ったことだけではなかったりもして。

意外と、負けた試合のことを強く覚えているものでしょうか。

鈴鹿覚えてますね。引退前の、最後の大会で負けた時のこととか。泣きましたね。その時の、みんなの顔とか覚えてます。

奥平僕は学生時代、ゲームに没頭してました。それこそ、中学生の時は競技性のあるゲームにはまって、学校から帰ってきたら夜中までやってました。基本は同じ学校の友だちと一緒にプレイしてたけど、オンライン上で、全く会ったことない人と繋がって、一緒にゲームするということもありました。

古厩そういう時は、ボイチャでしゃべるの?

奥平大兼×鈴鹿央士×古厩智之監督 インタビュー

奥平そうです。で、「明日もまたやろう」となっていく。年上の20代の人たちもいたけど、普段の生活で交わらないような人たちと繋がる、という意味では、映画の翔太と達郎と亘のような関係でもありました。

古厩いいね。僕はぼーっとしてました(笑)。友だちとゾンビ映画撮ったりもしてましたけど。絵の具で塗ったりしながら。

鈴鹿えー! いいなぁ。

奥平それ撮影してたんですか? すごい!

古厩全然すごくないの(笑)。もっと本気でやってた人たちもいるから。でも、それ以外はほとんど記憶がなくて、ずっと昼寝してるみたいな学生時代でしたけど、その時間は楽しかったという覚えがありますね。

奥平大兼×鈴鹿央士×古厩智之監督 インタビュー

奥平大兼、鈴鹿央士、古厩智之監督の「心の一本」の映画

最後に、みなさんの「心の一本」となる映画を教えてください。自分の心に情熱が灯る作品、熱い気持ちになれる作品などがありましたら。

奥平僕は、前もお話ししたかもしれないんですけど、『燃えよドラゴン』(1973)です。

鈴鹿へー!

『燃えよドラゴン』は、香港のアクションスターであるブルース・リーの代表作で、以前『マイスモールランド』で奥平さんにインタビューさせていただいた時にも、大好きな一本として挙げてくださいました。

奥平ブルース・リーも好きで。それがきっかけで、空手も習ってたんです。多分、最初にちゃんと映画に触れたのが、この作品なんですよね。それもあって、自分の中では大切な一本ですね。

シンプルに「アクションがかっこいい!」というのもあって、当時は憧れて家でヌンチャクを振り回したりもしてて(笑)。純粋に男心をくすぐられる作品ですね。

鈴鹿僕は、それでいうと『ワイルド・スピード』シリーズ(2001~2023)です。

奥平え!

アクロバティックなカーアクションで『ワイルド・スピード』シリーズは、世界中に熱狂的なファンを持っていますね。穏やかな雰囲気の鈴鹿さんから挙がるタイトルとしては、少し意外でした!

鈴鹿僕の父親が、車のエンジニアの仕事していたんです。

奥平へー!そうなんだ。

鈴鹿あんまり興味ないふうにしてたんだけど、休みの日とかに、父親がラリーの番組をテレビで見てるのを横で眺めたりしてたし、海外のチャンネルで放送してる車の改造番組とかがリビングで流れたりしてる家庭だったので。

奥平そんな番組があるんだ!

鈴鹿それをチラチラ横で観てたんです。『ワイルド・スピード』も地上波で時々放送されてたので、観たらやっぱり「かっこいいなー」と思ったし、父親の仕事にも繋がる部分もあって。最近もまた観返したんですけど、やっぱり好きでした。男心をくすぐるよね。

奥平かっこいいよね。車とか、派手なアクションとか。

鈴鹿あと、『ワイルドスピード』は音楽も良くて。それも好きですね。熱くなるという意味では、劇場で観ることができた『トップガン マーヴェリック』(2022)も良かったです。

古厩僕はおじさんなんで、地味なやつを(笑)。好きなのは『カリフォルニア・ドールズ』(1981)っていう昔のアメリカ映画です。

『カリフォルニア・ドールズ』は、女子レスラーたちの挫折と栄光を描いた作品で、名匠ロバート・アルドリッチ監督の遺作として知られていますね。

古厩小学6年生の時に、何かの映画と同時上映で観たんでけど、めちゃくちゃ面白かったんです。刑事コロンボを演じていたピーター・フォークと、二人の女子レスラーがチームを組んでアメリカで巡業の旅をする話。でも、ピーター・フォークがダメなマネージャーで、酒ばっかり飲んでるからどんどん落ちぶれていっちゃって。…って、こんなに映画を語ってて大丈夫ですか(笑)?

はい、熱くなれる理由をぜひ。

古厩ある時、試合のプロモーターを訪ねたら、すごく大きなチャンピオンマッチの前座の仕事をもらうんですよ。それは、チームの一人であったレスラーの女性が、実は彼と裏で取引をしたからだと発覚して、ピーター・フォークはショックを受ける。

というのは、ピーター・フォークは、何か目的を果たす時に「自分一人でやらないと意味がない」という考えの持ち主だったんです。でも、その瞬間から「人の手を借りてもいいんだ」と考えを改めるようになって、そこからブワーっと奇跡のようにチームが試合で勝ち進むんです。アガりますよ。

鈴鹿へー!

奥平すごく面白そう。

古厩観てください、ぜひ。

奥平大兼×鈴鹿央士×古厩智之監督 インタビュー

FEATURED FILM
出演:
奥平大兼 鈴鹿央士
山下リオ 小倉史也 花瀬琴音
斉藤陽一郎 唯野未歩子 冨樫真 山田キヌヲ 薬丸翔 夏生大湖 岩本晟夢
徳留歌織 村上航 胡桃のあ(ぶいすぽっ!) 西間木冠 味元耀大
和田聰宏 古舘佑太郎 三浦誠己
監督:古厩智之
エグゼクティブプロデューサー:尾崎健介 入交昭一郎 小西啓介 企画・プロデュース:広井王子
チーフ・プロデューサー:古賀俊輔 プロデューサー:前田雅尚 小松実 青木真代 中村直史
脚本:櫻井剛 音楽:遠藤浩二 撮影:下垣外純 照明:佐々木貴史 音響:菊池信之
録音:川本七平 美術:須坂文昭 装飾:山田智也 編集:大重裕二 衣裳:手塚勇
ヘアメイク:安藤メイ キャスティング:楠本直樹
VFXスーパーバイザー:田中貴志 カラリスト:河原夏子 助監督:廣田啓 制作担当:横井義人
協力プロデューサー:小澤智史 朱永菁 ラインプロデューサー:梅本竜矢
協賛:コーユーイノテックス 岡谷エレクトロニクス ジャックス
制作プロダクション:ザフール 制作協力:吉本興業
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ 製作:サードウェーブハピネットファントム・スタジオ

2024.3.8(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開!
©2023映画『PLAY!~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会
不満はないけれど、なにかが足りない。そんなどこにでもいる10代男子がひょんなきっかけから【eスポーツ】全国高校生大会に挑むことに。同じ学校に通いながらオンライン上で集合・解散、学年も性格もバラバラの3人組がモニターを越え、勝ち負けをも超えたその先で、目にした景色とは―――。
PROFILE
俳優
奥平大兼
Daiken Okudaira
2003年9月20日生まれ、東京都出身。『MOTHERマザー』(20/大森立嗣監督)で長澤まさみ演じる秋子の息子・周平を演じ、鮮烈なデビューを飾る。同作にて第44回日本アカデミー賞新人俳優賞、第94回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第63回ブルーリボン賞新人賞、第30回日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。主な出演作にアムネスティ国際映画賞・特別表彰日本作品初授与となった『マイスモールランド』(22/川和田恵真監督)、『あつい胸さわぎ』(23/まつむらしんご監督)、『ヴィレッジ』(23/藤井道人監督)、『君は放課後インソムニア』(23/池田千尋監督)、ドラマ「最高の教師1年後、私は生徒に■された」(23/NTV)などがある。12/20より世界配信予定中のディズニー+オリジナルシリーズ「ワンダーハッチ-空飛ぶ竜の島-」(23/荻原健太郎監督、大塚隆史アニメーション監督)では主演を務め、2024年3月26日放送のNHKドラマ「ケの日のケケケ」への出演も決まっている。
俳優
鈴鹿央士
Ouji Suzuka
2000年1月11日生まれ、岡山県出身。2018年、「MEN’S NON-NO」専属モデルオーディションにてグランプリを獲得。2019年、映画『蜜蜂と遠雷』(石川慶監督)で天才ピアニスト役を射止め、第43回日本アカデミー賞新人俳優賞、第93回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を受賞するなど、その年の映画賞の新人賞を多数獲得。主な出演作に、『ホリミヤ』(21/松本花奈監督)、『かそけきサンカヨウ』(21/今泉力哉監督)、『ロストケア』(23/前田哲監督)、「ドラゴン桜」(21/TBS)、「クロステイル~探偵教室~」(22/CX)、「六本木クラス」(22/EX)、「silent」(22/CX)、「18/40~ふたりなら夢も恋も~」(23/TBS)などがある。2022年には劇場版アニメ『夏へのトンネル、さよならの出口』(田口智久監督)で初声優を務め、「君に届け」(23/Netflix)では風早翔太役を演じて話題になった。現在、ドラマ24「闇バイト家族」(テレビ東京)に出演中。
監督
古厩智之
Tomoyuki Furumaya
1968年、長野県生まれ。大学在学中に制作した『灼熱のドッジボール』が、1992年ぴあフィルムフェスティバル(PFF)でグランプリ受賞を果たし、『この窓は君のもの』(95)で長編デビュー。同作で日本映画監督協会新人賞を受賞。『まぶだち』(01)でロッテルダム映画祭グランプリ。『ロボコン』(03)で日本アカデミー賞優秀脚本賞。『さよならみどりちゃん』(05)でナント三大陸映画祭銀の気球賞。その他の監督作品に『奈緒子』(08)、『ホームレス中学生』(08)、『武士道シックスティーン』(10)、『サクランボの恋』(18)、『のぼる小寺さん』(20)、『パティシエさんとお嬢さん』(22)などがある。
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